標高タイルサービス仕様 バージョン2


バージョン

2.0.2β ( 2025-12-05 ) 試験公開  

タイルURLテンプレート

 シームレス標高タイルが提供するタイルのURLは後述のタイルURLテンプレートに従っています.
 タイルURLテンプレートの中で,{z}はズームレベル,{x}と{y}はタイル座標を整数で指定します.地図投影法及びタイル分割法は,国土地理院の地理院タイルに準じています.ただし,タイルのピクセルサイズは512px(または513px)ですのでご注意ください.
 {sourceID}はデータソースを識別するための文字列を指定します.
例) 静岡県 ... "shizuoka"

標準タイル

 標準で提供されるタイルセットは,画像サイズ512px,WebP形式の数値PNGタイルです.数値PNGタイルはグリッドPNGタイルの中で規定されているもので,これまでPNG標高タイルと呼んでいたものとほぼ同一です.
タイルURLテンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/{sourceID}/{z}/{x}/{y}.webp

変換タイル

 標準のタイルセットのほか,Terrain-RGB形式及びTerrarium形式の標高タイルと,標高数値PNGタイルも含めたそれら3形式のタイルサイズ513pxのタイルも提供しています.
 ただし,サーバー側で標準のタイルセットから変換しているため,取得に若干時間がかかりますのでご了承ください.

タイルセット

 以下の標高タイルセットを提供しています.
※2025年2月2日現在,提供されているタイルセットはバージョン1に比べてかなり少ないですが,今後順次追加する予定です.

統合DEM

 複数のデータソースを合成して1つのタイルセットを作成しました.

ソースIDmixed
タイルURL
テンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/mixed/{z}/{x}/{y}.webp
データソース 全国Q地図(DEM1A) (ズームレベル0~16)
長野県林業総合センター 長野県 _0.5mDEM (ズームレベル0~17)
長野県建設部砂防課 信州砂防情報マップ (ズームレベル0~17)
静岡県 VIRTUAL SHIZUOKA (ズームレベル0~17)
国土地理院 標高タイル (基盤地図情報数値標高モデル) (DEM10B) (ズームレベル0~13)
ズームレベル 0~17
提供範囲
[[S,W],[N,E]]
日本陸域
[20.4, 122.9], [45.6, 154.0]
標高分解能 0.01メートル (1センチメートル)
サンプル https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/mixed/7/113/50.webp
タイル作成日 2025年9月19日~2025年10月21日
備考 上記のデータソースでは優先度の高い方から順に並べられており,付記したズームレベルで使用しています.ピクセルごとに優先度の高いソースを選択しています.

基盤地図情報数値標高モデル

 国土地理院が公開する地基盤地図情報数値標高モデルの標高タイル及び全国Q地図が作成した標高タイルをベースに,無効値のピクセルを透明に変更して新しい標高タイルを作成しました.

ソースIDgsidem, gsidem1a
タイルURL
テンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/gsidem/{z}/{x}/{y}.webp (DEM10B)
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/gsidem1a/{z}/{x}/{y}.webp (DEM1A)
データソース 国土交通省 国土地理院 地理院タイル一覧 全国Q地図
ズームレベル 0~13(DEM10B), 0~16(DEM1A)
提供範囲
[[S,W],[N,E]]
日本陸域
[20.4, 122.9], [45.6, 154.0]
標高分解能 0.01メートル (1センチメートル)
サンプル DEM10B
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/gsidem/7/113/50.webp
タイル作成日 (DEM10B)2025年9月4日,(DEM1A)2025年9月10日
備考 DEM10Bは国土地理院が公開するタイルをソースタイルとしています.DEM1Aは全国Q地図から提供を受けたタイル(標高改訂前のデータに基づく)をソースタイルとしています.ソースタイルの無効値は透明に変換しています.また,2025年4月1日の標高改定に対応させるため標高補正を行っています(→標高改定対応)

神奈川県

 神奈川県デジタル戦略本部室が公開している標高データ(令和元年度から令和4年度にかけて実施した航空レーザ測量によって得られた3次元点群データに含まれる)から標高タイルを作成しました.

ソースIDkanagawa
タイルURL
テンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/kanagawa/{z}/{x}/{y}.webp
データソース 神奈川県 県西部3次元点群データ
神奈川県 県央部3次元点群データ
神奈川県 相模原3次元点群データ
神奈川県 横浜南部、湘南、横須賀三浦3次元点群データ
神奈川県 横浜北部、川崎3次元点群データ
ズームレベル 0~17
提供範囲
[[S,W],[N,E]]
神奈川県
[ [ 35.1277755, 138.9401382 ], [ 35.6730819, 139.7471238 ] ]
標高分解能 0.01メートル (1センチメートル)
(ただし,データソースの標高分解能は0.1メートルです)
サンプル https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/kanagawa/9/454/202.webp
タイル作成日 2025年12月2日
備考 2025年4月1日の標高改定に対応させるため標高補正を行っています(→標高改定).

長野県(林業総合センター)

 長野県林業総合センターは0.5mメッシュの標高データを公開しています.平成25年~26年に長野県林務部が作成したGeoTIFF形式の画像データから標高タイルを作成しました.

ソースIDnagano
タイルURL
テンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/nagano/{z}/{x}/{y}.webp
データソース 長野県林業総合センター 長野県 _0.5mDEM
ズームレベル 0~17
提供範囲
[[S,W],[N,E]]
長野県
[ [ 35.1962560, 137.4389648 ], [ 37.0244840, 138.7298584 ] ]
標高分解能 0.01メートル (1センチメートル)
サンプル https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/nagano/10/905/399.webp
タイル作成日 2025年10月16日
備考 2025年4月1日の標高改定に対応させるため標高補正を行っています(→標高改定).

長野県(建設部砂防課)

 長野県建設部砂防課が「信州 砂防情報マップ」サイトで公開している0.5mメッシュの標高CSVデータから標高タイルを作成しました.

ソースIDnagano2
タイルURL
テンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/nagano2/{z}/{x}/{y}.webp
データソース 長野県建設部砂防課 信州砂防情報マップ
ズームレベル 0~17
提供範囲
[[S,W],[N,E]]
長野県
[ [ 35.1962560, 137.5433350 ], [ 36.9169602, 138.7380981 ] ]
標高分解能 0.01メートル (1センチメートル)
サンプル https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/nagano2/10/905/399.webp
タイル作成日 2025年11月28日
備考 2025年4月1日の標高改定に対応させるため標高補正を行っています(→標高改定).

静岡県

 静岡県はVIRTUAL SHIZUOKA構想の一環としてCC BY 4.0に基づいたオープンデータを積極的に整備,公開しています.それらに含まれている標高データから標高タイルを作成しました.

ソースIDshizuoka
タイルURL
テンプレート
https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/shizuoka/{z}/{x}/{y}.webp
データソース 静岡県 VIRTUAL SHIZUOKA
ズームレベル 0~17
提供範囲
[[S,W],[N,E]]
静岡県
[ [ 34.5721723, 137.473002 ], [ 35.6460457,139.179563] ]
標高分解能 0.01メートル (1センチメートル)
(ただし,データソースの標高分解能は0.1メートルです)
サンプル https://gbank.gsj.jp/seamless/elev2/shizuoka/9/453/202.webp
タイル作成日 2025年9月4日
備考 2025年4月1日の標高改定に対応させるため標高補正を行っています(→標高改定).

地図タイルIDリスト

 標準タイル(512px,数値PNGタイル)については,存在するタイルを示すための地図タイルIDリストを提供しています.
 地図タイルIDリストは,そのタイルセットに含まれるすべての地図タイルのタイルID(「{z}/{x}/{y}」という文字列)を列挙したテキストファイルです.
 地図タイルIDリストを取得するためのURLテンプレートは以下になります({sourceID}には該当するソースのソースIDを指定してください).
https://tiles.gsj.jp/tiles/elev2/{sourceID}/tileIDList.txt

例)
基盤地図情報数値標高モデル(DEM10B)
https://tiles.gsj.jp/tiles/elev2/gsidem/tileIDList.txt

ピラミッド化アルゴリズム

 シームレス標高タイルでは,データソースからまず必要に応じて投影法変換を行いつつ最大ズームレベルのタイルを作り,その後それらから低ズームレベルのタイルを作成しています.この工程をピラミッド化と呼んでいます.最大ズームレベルから,1つずつズームレベルの小さいタイルを作成していきますが,この時,ズームレベルの大きいタイルの4つのピクセルのうち,北西(左上)のピクセルの値をズームベルの小さいタイルの標高値としています.

標高改定対応

 国土地理院は2025年4月1日に電子基準点,三角点,水準点等の標高成果を衛星測位を基盤とする最新の値「測地成果 2024」に改定しました(全国の標高成果の改定).このため,2025年以前に公開された標高データについては,シームレス標高タイルバージョン2では, 「令和7年度全国の標高成果の改定伴にうパラメータ―ファイル」(測地成果2024移行のための水準点標高補正)を使用して補正しています.補正は,その点を囲む4点の補正パラメーターから,バイリニアー補間でその点の補正パラメターを求めて行っています.4点のうち1点でも補正パラメータが得られない場合は補正を全く行いません.このたため,島しょ部等では全く補正が行われないことがあります.